アイドルを題材とするゲームと言えばやはり『アイマス』が思いつく。アイドルとの交流や成長が楽しく、ライブで歌って踊る自分の育てたアイドルたちを愛でるゲームだったが、こちらの『IDOL MANAGER』はひと味違うようで、アイドル同士のいさかい、SNSの炎上やスキャンダルなど、ファンからすればあまり見たくない様な部分もゲームに盛り込まれているようだ。
まあ、闇が深そうだがとりあえずやってみた。
導入部分はビルオーナーから資金提供を受け、アイドル事務所を作るといった流れ。
チュートリアル通りに進めていくと、まずプロデューサー室を作り、オーディションでアイドルをスカウト → 事務所、ダンスルーム、レコーディングスタジオを作り、スタッフを雇用して芸能プロダクションとしてスタートだ。
所属アイドルに公演や宣伝を行わせたり、販売マネージャーの取ってきた写真撮影や広告の仕事、シングルのリリースなどをして資金稼ぎやファン獲得をしていく。
勢力的に活動しているものの駆け出しの芸能事務所は全くもうからない。事務所やダンスルームなどの設置費用や、スタッフの給与でドンドン資金が減っていき…
あっというまに資金がショートした。
そして破産という文字がチラつく…
いろいろとゲームを進めていくうちにオーナーや銀行から資金を借り入れられることがわかり、何とか首の皮一枚つながったといった感じ。
ゲーム内容としては資金繰りが課題といった印象で借り入れを繰り返し、その間に何とか収益を上げられるように持っていくのだと理解した。
カツカツながら自己資金で回していければ良いのだが、借金をしないと回らない状況というのは精神的にかなり良くない。
自身の技量不足なのかもしれないが、個人見解でこのゲームのジャンル名を付けるとするなら「自転車操業経営シミュレーション」になる。
資金難で苦しい経営を強いられるゲームだが、それだけで終わらないのが『IDOL MANAGER』
アイドルに仕事をさせるのは良いが、スタミナがみるみる減っていく。ケガなど体調を崩すと長期の休養を余儀なくされるため、スタミナやメンタルの管理は必須。
そして、対処しなければならないイベントもいろいろと発生する…
宣伝したアパレル製品のデザイン盗用疑惑
男性スポーツ選手とのスキャンダルだったりと
炎上やスキャンダルに対して事務所として対応を行っていく。
そしてそして、男の夢であるアイドルと恋仲になることもできるようで、アタックという項目も存在。
果敢なアタックで彼女の恋愛守備力を削っていくアレだ。やるしかない。
あっさりとフラれてしまった…
「タイプじゃない」は本当にダメなやつだ。
- ゲームの感想
経営ゲームとしてなかなかの手応え。
アイドルの能力値によってゴールドやシルバーのようなランクが存在するが、数値的な差でしか無いため地味な印象でいまいち感動は薄い。
交流に関してはアイドルと雑談を繰り返し友好を深めたりしていく。自身の影響力を利用してアイドルに「メンバーの弱みを探させる」などの項目があったりと何かと闇を感じる部分も…
『アイマス』とは違い、ライブで歌ってくれることもなく楽曲をリリースしても思い入れは希薄な印象だが、ファン数も増えてくるとシングルの売り上げも増加し、金稼ぎが楽しくなってくる。
経営を主軸に置いたゲームに感じるが、アイドルを題材としているだけに育成しているアイドルとのイベントなどもあり、プレイを進めていくとちゃんと愛着も芽生え、気づいたときには特定のアイドルがお気に入りになっていたりする。
経営もアイドルもプレイヤー自身がコントロールしている感じが強く、苦しい経営をこなし、アイドルも愛でていくといった感覚を感じられるしっかりとしたバランスの取れたゲームだった。
PS5、PS4、NINTENDO SWITCH、 STEAMなど各プラットフォームでリリースされているので、経営シミュレーション好きの方はプレイしてみてはいかがだろうか。
参考リンク:PLAYISM
screen shot:IDOL MANAGER